会長、ちょっと聞いていいですか?パンチを出すときに“ひねれ”ってよく言われるんですけど、どうしてそんなに大事なんですか?まっすぐ出すだけじゃだめなんですか?
お、いい質問だな。パンチをひねるのにはちゃんと意味があるんだ。単なる形じゃなく、力の伝わり方や防御にも関わる。大きく言えば五つの理由がある。
五つもあるんですか?ぜひ教えてください!
まずひとつ目は“衝撃を効率的に伝える”ことだ。拳をひねると人差し指と中指の拳頭がまっすぐ相手に当たりやすくなる。面が安定するから、力が分散せずにしっかり伝わるんだ。
なるほど、ひねらないと当たりどころが安定しないってことですね。同じ力でも、ひねったほうが効くんだ。
その通り。同じ力でも効率が良ければ、相手に届く衝撃は全然違う。パンチは力任せじゃなく、いかに効率良く伝えるかが勝負なんだ。
二つ目は“リーチをわずかに伸ばす”こと。最後にひねることで、腕がほんの数センチだけど伸びるんだ。
数センチくらい?そんなに変わりますか?
変わるんだ。あと一歩届くかどうか、その差が勝敗を分けることもある。試合だと本当に大きいんだよ。
三つ目は“防御性の向上”。ひねると肩が自然に上がる。肩が顎を守る形になり、攻撃しながら守れるんだ。
えっ、攻撃しながら守れるんですか?
そうだ。特にストレートは顎が無防備になりやすいけど、ひねれば肩がガードになってくれる。
四つ目は“カットやダメージを狙う”こと。拳をひねるとナックルが鋭角に当たりやすく、相手の皮膚を切ることもできる。
切るんですか!?ちょっと怖いですね…
アマチュアや練習では意識しなくてもいい。でもプロではカットで有利になることもある。覚えておくと試合で役立つんだ。
五つ目は“スピードとスナップ”。手首の回転が加わり、体の回転と合わせればパンチのスピードとキレが増す。
スピードもパワーも両方上がるんですか?それって必殺技みたいですね!
ただし注意点もある。ひねるのは当たる直前だけで、最初からひねると読まれやすく、手首を痛めやすい。
なるほど!最後の一瞬でひねるんですね。
衝撃を効率的に伝える
リーチをわずかに伸ばす
防御性の向上
カットやダメージを狙う
スピードとスナップを生む
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